読書旅行 モロッコ編
カラフルな雑貨や砂漠、迷路のような都市にイスラム文化…
行ってみたい!と思いながら、日本からのアクセスが悪く、なかなか行く機会が訪れないモロッコ。
そんなモロッコへの憧れは、魅力的な本にも掻き立てられているのかもしれません。
一緒に旅して恋するモロッコ/
『モロッコで断食(ラマダーン)』たかのてるこ
1冊目は、たかのてるこさんがモロッコで体験した日々を綴った旅行記。
ラマダーンを経験しながら、モロッコの暮らしにどっぷりはまっていく。
え?ほんとに?と一緒にハラハラして、嬉しくって切なくて、最後はほろりと涙してしまいました。
全身でモロッコを体感する、エネルギッシュな一冊です。
迷宮都市の不思議を楽しむ/
『迷宮都市モロッコを歩く』今村文明
旅に出たら街並みや建物が気になるという方には、この本もおすすめ!
迷路のように入り組んだ都市の中、薄暗い玄関を抜けると広がる中庭。
窓がない低層階と家畜が最上階に暮らす住居。
なぜ?と思った方にはエキサイティングな建築考察です。
異国の地で画家の感性に浸る/
『カスバの男 モロッコ旅日記』大竹伸朗
モロッコという地が、ひとりの画家をスケッチに駆り立てる。
その衝動と熱気が凝縮された一冊です。
「こうして目の前にあるものすべてを、たとえ一本の線ででも、たとえ0.002秒間であってもスケッチブック上に何かしらのかたちとして定着したくなるのだ。これは一体なんなのだ」(本文より)。
スケッチも必見です。
それぞれの著者の目に写るモロッコは、色も形も温度も全く違って、この国がもつ不思議なエネルギーと魅力を物語っているようです。
私も行ってみたい!と思いつつも、著者が描き出す感覚には、本の中でしか出会えないのかもしれません。
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