今日の一冊 『カササギ殺人事件』
ようやく初夏がやってきたと思ったのも束の間、不意打ちのような梅雨に、なんだか心も体もついていかない。
近畿地方は観測史上最速の梅雨入りだという。
雨が好きになれそうな本を探してみるけど、この時期の雨はじめじめ重くて、どうも好きになれない…
ならばいっそ、雨なんか忘れてしまうくらい面白い本を読みたい。
『カササギ殺人事件』は2019年に本屋大賞翻訳小説部門第一位の受賞をはじめ、数々の賞を総なめにした推理小説だ。
殺人事件の舞台はイングランドの小さな村。
とあるお屋敷で起きた殺人事件を巡り、犯人探しをする村人たちはそれぞれに後ろ暗く、どことなく陰鬱な空気を醸し出している。
アガサクリスティやシャーロックホームズを彷彿とさせるような古典ミステリーの雰囲気もあり、どんよりした雨がむしろ、雰囲気作りに一役買ってくれそうだ。
さて、おすすめの理由はこれ以上言うまい。
賞を総なめにしている事実で、面白さのお墨付きは十分かと思う。
まっさらなミステリーを思いっきり味わえるのは一度きり。
うっかりどこかでレビューを見てしまわぬように。
ただ、天気予報を見ると今週は割と晴れらしい…
うーん、雨降らないかなぁ(笑)
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